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「病院では出会えなかったやりがいがある」20代看護師がルート訪問看護で見つけた自分らしい働き方

秋山真琴 / 看護師 ルート訪問看護ステーション西宮。看護大学を卒業後、大阪の大学病院産科・消化器外科に3年間勤務。休職を経て2024年4月にルート訪問看護ステーションへ転職。「一人ひとりとゆっくり関わりたい」という想いから訪問の道を選び、利用者さんとの信頼関係を一つひとつ積み重ねている。ケア業務だけでなく、お花見や子ども食堂など地域に根ざした取り組みにも参加し、看護師の枠を超えた活動にも挑戦中。

秋山さんの1日密着動画

看護師の道に進んだ理由は父の病気と母の背中

高校生のときです。実は私、もともと公立高校に落ちて私立に通っていたんですけど、「滑り止めだったし、お金もかかるし」という気持ちがあって、ちゃんと勉強しようと思って。成績も悪くなかったので、それなら大学を目指せるねって流れになって。

ちょうどその頃、父が病気になってしまって。結局、他界してしまったんですけど、その時期に医療というものを身近に感じるようになって。

そうなんです。だから医療系って、私の中で看護師しか分からなかった、というのが正直なところです。母の働く姿を見て育ってきたので、進路に迷ったときも「じゃあ看護師かな」って、自然と道が決まっていきました。母が敷いてくれたレールに乗せてもらった感覚ですね。

「親が言うから」とか「逃げ道として」という意味では全然なくて。母が看護師として働いている姿があったからこそ、私もそこに進むことに迷いがなかったというか。今思えば、母の存在は本当に大きかったなと思います。

産科で出会った「幸せな空間」と消化器外科で見えた限界

実は、私の代から病院の方針が変わって、看護師でも産科に配属されるルートができたんです。それまでは助産師さんしか入れなかった病棟でした。気づいたら産科に配属されていました。

もう、幸せな空間でした。赤ちゃんとお母さんに関わる毎日で、忙しさはありながらも本当に楽しかった。お母さんたちが新しい命を迎える瞬間に立ち会えるって、本当に特別な経験でした。ご家族と年齢層も近かったので、名前も覚えてもらえて、親密に関わってもらえている感覚があったんです。

そうなんです。消化器外科に移りましたが、産科とは世界が全然違いました。成人や高齢者の患者さんのケアって未知の世界でしたね。

業務的にもバタバタで、人間関係も自分には厳しいと感じました。私は物事をテキパキと進めることが得意ではありませんでした。本当は患者さんとゆっくり話したいタイプなのに、患者さんに寄り添っていると業務が終わらない。そんな負のループに消耗してしまって、半年くらいで休職してしまいました。

「あのときの自分は、自分じゃなかった」
休職を経て見えた働くことへの本音

異動して別の病棟に行く選択肢もあったんですけど、病院内である以上、同じような結果になるかもと思ったんです。だったら、根本から環境を変えようと。「看護師は3年は勤める」みたいな暗黙のルールも意識していたので、ちょうど3年目の節目だし、タイミングかなって。

今、客観的に見ると、あの頃の自分はずっと縮こまっていたなと思います。本当の自分じゃなかったというか、自分を出せていなかった。すいません、すいませんって謝ってばかりで、言いたいことも言えなくて。

全然違います。思っていることが全部言えるし、自分を曝け出せている感覚があって。「秋山に戻れている」って思うんです。人に恵まれて、自分らしくいられている。そんな実感が今はあります。

美容医療領域も考えた。でも母の背中が頭をよぎった

実は最初は美容看護を考えていたんです。産科に近い雰囲気を想像していたんです。でも転職エージェントさんとお話しする中で、自分の抱いているイメージとは異なっていることに気がつきました。

その時にふと、母が訪問看護師をしていることを思い出したんです。母はクリニックを経て訪問看護に落ち着いていて、当時は訪問の話を聞かせてくれることが増えていたんです。それを思い出して、訪問という選択肢が浮かんできました。

通勤のしやすさと、タブレットが支給されている事業所であること。実は字を書くのが得意ではなかったので、アナログだとつらいなと思って。最終的に5件ほど面接を受けたんですけど、一番最初に受けたのがルート訪問看護ステーションだったんです。

良すぎました。木下社長の人柄と若いメンバーが多いという話を聞いて、ここで働きたいなと思いました。他に4社ほど面接を受けましたが、ルートを超えるところがなくて。結局、ルートに転職することに決めました。

「お花見、万博、スーパーボールすくい」看護師以外の仕事がある職場

面接のときに「事業所でこんな取り組みもしてるよ」って教えてもらって。利用者さんとお花見をしているとか、万博への外出支援とか、地域の子ども食堂みたいな活動も手がけているとか。「看護師の仕事の外側にも、楽しいことがあるんだ」って知って、すごく心が動きました。

はい。看護師以外の仕事ってどんなのがあるんだろうって、ずっと気になっていて。でも医療職から離れて新しいことをするのは、専門職からすると意外とハードルが高くて。なかなか踏み出せなかったんです。でもルートなら、看護師をしながらそういう経験もできるって知って、ここしかないなって思いました。

この間のお祭りでスーパーボールすくいを担当させてもらって、もうめっちゃ楽しかったです。気づいたら、知り合いの子にサービスしちゃってたくらいで。たくさんの笑顔を見ることができて、仕事の中でこういう経験ができるのって、本当に貴重だと思います。

「秋山さん、優しいよね」 別の看護師から聞いた一言が嬉しかった

利用者さんに名前を覚えてもらえることが、まず嬉しくて。そして、私が担当していない別の看護師さんが訪問したときに、利用者さんが「秋山さん、すごく優しいよね」って言ってくれていたらしくて。それを後から人づてに聞いたんです。

それがすごく嬉しいんですよね。病院のときは、特に高齢の患者さんからは「看護師さん」と呼ばれることが多かった。でも訪問だと、ちゃんと一人の人として覚えてもらえる。コミュニケーションの密度が、もう全然違うんです。私は利用者さんとじっくり関わることを望んでいたから、本当にありがたいなと思っています。

敬語というか相手を敬うように話すことは大切にしています。病院にいたとき、患者さんから「あの看護師さん、上から目線で言われた」って話を聞いたことがあったんです。そうか、そういう気持ちにさせちゃうんだなって。ケアする側とケアされる側っていう関係ではあっても、一人の人として敬うことは絶対に大事だと思っています。

「できてないこと」を相談したら「できてること」を返してもらえる職場

人間関係が自分に本当に合っていると実感しています。先輩たちに相談しやすいし、聞きやすい。そのおかげで、毎日楽しくやれています。

会議中やふとした1対1の会話の中で、「こういうことができてなくて…」って相談したら、「でも、こういうことはできてたよね」って返してくれるんです。ちゃんと見てくれているということが伝わってくる。

なかったですね。看護師って、なかなか褒めてもらえる職業じゃないと思うんです。ミスなくできて当たり前というか。もちろんミスしないことはとても重要ですが、できている部分にも目を向けてほしいなと感じます。

利用者さんのことで困ったときは、チームの垣根なく、そのとき空いている主任クラスの方に声をかけて相談しています。「不安なことは先輩に相談する」って決めていて、頼りっぱなしです。でも、その安心感があるから、思い切り仕事に向き合えるんです。

赤ちゃんを預かって、お母さんが休めるような場所

産科にいた経験を活かして、お母さんと赤ちゃんのケアに関わる事業に挑戦してみたい気持ちがあります。たとえば、産後でしんどいお母さんが気軽に立ち寄れる場所とか、赤ちゃんを一時的に預かって、その間お母さんがカフェでホッとひと息つけるような仕組みとか。

前の職場で産科の友達と「こんな場所があったら楽しいよね」って話してたことがあって。実現できるかは分からないですけど、ルートの木下社長は「やりたいことない?」って聞いてくれる方なので、こうやって声を上げていけば、いつか形になるかもしれない。そう思って、空想を口にしています(笑)。「言うだけタダ」ですしね。

すごく大きいです。前の職場では、思ったことを口に出すことが難しいタイミングもあったので。今は、自分のやってみたいことを言葉にしてもいいんだって思える。それだけでも、働き方が全然違ってきます。

同世代の女性看護師へ
「自分らしく働ける場所はちゃんとある」

私と同じように、20代のうちに人間関係や働き方で消耗してしまっている方って、きっと少なくないと思うんです。3年勤めなきゃとか、ここで辞めたら逃げになるとか、いろんな声が頭の中で渦巻くと思う。私もそうでした。でも環境を変えれば、自分も変わるんだなって、身をもって感じています。前の職場では本当に自分を出せていなかったし、いつも縮こまっていた。それが今は、ちゃんと「秋山」でいられている。同じ自分なのに、こんなに変わるんだって、自分でも驚いています。

優しい人がいっぱいいる職場です。褒めてもらえるし、相談すれば返してくれる。看護師以外の活動にも参加できて、人として成長できる場所がある。若いメンバーが多くて同世代とも気軽に話せるし、女性のキャリアもちゃんと応援してくれる雰囲気もあります。私みたいに「もう一回、本来の自分で働いてみたい」と思っている人には、本当におすすめしたいです。

「何でも楽しいと思える人」かなって思います。看護師の仕事だけじゃなくて、お祭りに参加したり、地域の活動に関わったりすることも「楽しそう!」と感じられる人。逆に、看護業務以外のことに参加するのが嫌だなって思う方には、ちょっと違うかもしれない。でも、私みたいに「もっと広く関わりたい」「もう一度、自分らしく働きたい」と思っている方には、絶対合うと思います。

一歩、踏み出してみてほしいです。来てみれば、きっと大丈夫。優しい人がいっぱいいるから。

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