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新しい自分と出会う旅。日帰り旅行「ニケ」in神戸須磨シーワールド

2026年9月5日、ONE flatの法人企画として、神戸須磨シーワールドへ日帰り旅行に出かけました。
利用者さん22名とスタッフ15名、合計37名が大型バスに乗り、水族館やショー、食事を楽しみながら普段と違う1日を過ごしました。

今回の日帰り旅行を「ニケ」と名付けました。

「ニケ」に込めた想い

「ニケ(Nike)」とは、ギリシャ神話に登場する勝利の女神の名前です。
スポーツブランド「NIKE」の名前の由来としても知られています。

私たちが「ニケ」という名前に込めたのは、誰かと競って勝つという意味ではありません。

新しい自分と出会うために、一歩を踏み出す旅。
昨日までの自分を越えて、新しい一歩を踏み出す。

「もう一度、あの場所へ行きたい」
「自分の足でもっと歩きたい」
「久しぶりに遠くへ出かけたい」

そんな一人ひとりの想いを目標に変え、日々のリハビリや支援を重ねながら、その先にある新しい景色を見に行く。

そんな新しい門出にぴったりの名前として、「ニケ」と名付けました。

ONE flatが日帰り旅行を行う目的は、単に外出を楽しむことだけではありません。

私たちが大切にしているのは、利用者さんが日々の支援を通じて叶えたい「+ONE(プラスワン)」を、スタッフと一緒に形にしていくことです。

今回も、「旅行に行きたい」という目標に向けて、日々のリハビリに取り組んできた利用者さんが参加されました。

6拠点から37名が参加した日帰り旅行

今回参加したのは、ルート訪問看護ステーションの西宮・伊丹・吹田の3拠点と、ホーミーリハビリデイサービスの3拠点です。吹田と西宮の集合場所から大型バスに乗り、10時過ぎに神戸須磨シーワールドへ到着しました。

到着後はアクアライブを見学し、正午からドルフィンスタジアムでイルカショーを観覧しました。その後はレストランでビュッフェを楽しみ、午後はオルカスタジアムへ。
最後はそれぞれお土産を選び、須磨シーワールドでの一日を満喫して帰路につきました。

大きな水槽を眺めながら、それぞれのペースで館内を見学

「行きたい」をリハビリの目標にする+ONE

ONE flatでは、サービスの利用を始める際に、その方が支援を通じて叶えたいことを「+ONE」として一緒に考えています。目標は、できないことを補うだけではなく、

「もう一度やってみたい」

「これから挑戦したい」

と思うことも、大切な目標の一つです。

日帰り旅行は、その「+ONE」を具体的な予定に変える機会でもあります。

「水族館へ行くために、いつもよりリハビリを頑張ろう」

と目標がはっきりすると、日々の練習にも意味が生まれます。
参加者の中には、今回の旅行に向けて歩く練習を続けてきた方もいました。

館内を進むうちに、

「水族館に来るのは久しぶり」

「以前の須磨の水族館とはずいぶん変わった」

といった声も聞かれました。

見慣れない景色に触れ、誰かと感想を交わす時間そのものが、日常に新しい楽しみを加える「+ONE」になったのではないかと思います。

水槽の前で足を止め、海の生きものをゆっくり観察

水族館とショーを楽しんだ一日

ゆっくり楽しめたビュッフェ

昼食は13時からの予約でしたが、団体での移動を考慮して少し早めに入店し、14時20分頃まで時間を確保できました。料理やドリンク、デザートの種類が豊富で、

「久しぶりにビュッフェへ来た」

「食事がおいしかった」

と喜ばれる方も多く、慌てずに食事を楽しむことができました。

一番の盛り上がりはオルカショー

午後のオルカショーでは、シャチが大きく跳び、水面に戻るたびに客席の前方まで水しぶきが届きました。
イルカショーとは違う迫力に、利用者さんもスタッフも目を離せません。

会場全体が一つになって盛り上がる、思い出深い時間になりました。

大きな水しぶきが上がり、会場が沸いたオルカショー

医療職が同行するから生まれる安心

普段の外出では、体調の変化や移動、食事のケアに不安を感じる方もいます。
今回の旅行には、日頃から利用者さんの状態を知る医療・介護・リハビリのスタッフが同行しました。

吸引や経管栄養が必要な利用者さんも、配偶者の方と一緒に参加されました。
担当スタッフが付き添うことを提案し、必要なケアを行える体制を整えたことで、久しぶりの外出が実現しました。

神戸須磨シーワールドはバリアフリーに配慮された施設ですが、館内には長い移動や傾斜のあるスロープ、暗い場所もあります。当日は車椅子を持参し、現地でも必要に応じて借りながら、一人ひとりの体調に合わせて移動しました。

施設の設備に加え、普段から関わるスタッフがそばにいることも、「行ってみよう」という参加への安心につながります。

楽しみながら歩いた5000歩

当日は万歩計を付けて参加しました。
水槽を見たり、ショーの会場へ移動したりしているうちに、普段より長い距離を歩けた方もいます。

「今日は5,000歩も歩いていた」

数字を見た利用者さんの言葉には、驚きと達成感がありました。

歩くことだけを目的にすると大変に感じる距離でも、見たいものがあり、一緒に進む人がいると、自然に一歩が増えていきます。楽しみが体を動かすきっかけになることを、私たちスタッフも改めて実感した1日となりました。

今回初めて吹田から参加した90代の利用者さんは、普段より多く歩き、人と一緒に歩くことや水族館で過ごすことを楽しまれました。帰りのバスでは、「来年の旅行も楽しめるよう、これからのリハビリの励みにしたい」と話されていました。

「また日帰り旅行に来るために、リハビリを頑張りたい」という声もいただきました。

次の一歩につながる体験をつくる

ONE flatが掲げる「日常にワクワクを+ONE」には、医療・介護・福祉のサービスに楽しさや挑戦のきっかけを加えたいという思いがあります。

支援を受ける日々の先に、

「行きたい場所がある」

「会いたい人がいる」

「もう一度、やってみたいことがある」

そんな一人ひとりの思いがあります。

その思いを実現するために、専門職としてできることを一緒に考え、形にしていくことも私たちの役割です。

今回の旅行は、利用者さんの「やりたい」がスタッフの関わりによって形になった一日でした。旅行を楽しんだ経験が、次の外出やリハビリへの意欲につながり、誰かの挑戦を見た別の人の背中も押していきます。

ONE flatでは、日帰り旅行だけでなく、1日レストラン【APOLLO】や、サービスの一環として花見や紅葉狩りなど、季節の外出企画も行っています。

これからも、一人ひとりの「+ONE」に寄り添いながら、利用者さんが自分らしく地域や社会とつながり、日常に新しいワクワクが生まれる機会をつくっていきます。

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